【職レポ】豪華客船で船舶調理師をしていた話【前編】


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こんにちは、ポテトです

今回は私が過去に豪華客船と呼ばれる、とある船で船舶調理師として働いていた時の話をします。

 

豪華客船ってそもそもどんな船?

 

タイタニックに出てくるやつだよね?

フェリーみたいなやつ?

と、言われます。馴染みがないのでイメージが湧かないのは当たり前!一言で表すと旅するホテルです、その魅力も後ほど。

 

是非この記事で少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです

旅行好きの方は尚更必見です!

 

 

 

魅力

国内クルーズ船での旅行の魅力といったら、

 

  1. 美しい海や景色を観て日常を忘れることができる
  2. 寝て起きると目的地
  3. 船内では様々なエンターテインメント
  4. 美味しい食事に質の高い接客
  5. ジムやシアター、カジノやBARもある

 

まだまだ魅力はたくさんあります。

クルーズ船は富裕層が利用するイメージがありますが、実際は、クルーズの費用で宿代、移動代、ご飯代シアターやジムなどのサービスが受けられるので計算してみると意外とリーズナブルなんです。

今はワンナイトクルーズなどで、更に手軽に利用することができます。

 

定義

客船(クルーズ船)の定義としては

クルーズ客船(クルーズきゃくせん、英語: cruise ship)とは、乗客に船旅(クルーズ)を提供するための旅客船である。巡航客船とも言う。

宿泊設備を持つことは勿論、レストランやバー、フィットネスクラブやプールなどの設備を備え、 サービス要員や医師・看護師なども乗船しており、長期間の船旅を楽しめるようになっている。

クルーズ客船 - Wikipedia

このような船ですね

日本では一括して豪華客船とひとくくりにされています。

 

さらに船舶調理師(船舶料理士)って何?って思われた方へ

船内で船員に支給する食料の調理業務を担当する。近海区域乃至遠洋区域を航行区域とする総トン数1000トン以上の船舶、第3種従業制限のある総トン数1000トン以上の漁船における調理業務は船舶料理士が担当する。

船舶料理士 - Wikipedia

つまり船舶料理士国家資格に合格した人のことです。

 

日本最大の客船

日本最大の豪華客船は飛鳥II

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1番高価な部屋で約26万円〜となっています

大浴場はもちろんプールやフィットネスマシーンも充実です!

海外の船とは違い、チップ制度は無く、ご飯代やその他サービスの値段が含まれていますので、安心ですね。

 

世界最大の客船

世界最大の豪華客船はシンフォニー・オブ・ザ・シーズf:id:tapi-tibi:20191005082209j:image

なんと最も高価な部屋は約640万〜となっています

え、0一個多い…?

と思ってしまうくらいの金額ですね

メリーゴーランドや20以上のプール、ウォータースライダー、ワイヤースライダーまであります!

もうここまで来るとテーマパークですね。

 

豪華客船で働く

経緯

私はとある調理師学校に通っている時に、たまたま船で実際に働いている人が就職の説明会に来てくださいました。

当時、豪華客船と言うワードすら聞いたことなく、こんな仕事があるなんて知らなかった!とただただ感動したのを覚えています。

それからはここで働きたい!と思い、ただひたすら面接と筆記試験に向けていました。そして無事就職が決まり、念願の船舶調理師として働くことになりました。

 

勤務体系

従業員の勤務体系は24時間拘束×1ヵ月〜4ヵ月です。

⚠︎船によっては期間が長かったり短かったりします。

つまり、1年の3分の2は船上にいます。

大体の方は60連勤は当たり前

選んだ船が船員不足なら尚更休暇が回らない可能性も。

いやいやめちゃくちゃブラックじゃん

法律的にはは大丈夫なの?

などと思ってしまいますが、仮にも拘束時間の話なので、実際の労働時間はきちんと1日8時間だったり、意外とホワイトです。

 

いざ船へ

当時、実は私が試験を受けた客船は、今まで新卒をほとんどとっておらず、周りを見渡すと外国人とおじさんおじさんおじさん。

こうして私(ピチピチの20歳)VSおじさん(定年間近)達との共同生活の幕が開いたのです。

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初日

船の中の会議室で、希望と緊張の中、みっちりと船の知識とハウスルール、共同生活における心構えなどが叩き込まれました。

準備万端!さて、いよいよ仕事へ!!

と、その前に、船内見学と食堂での食事へ行きました。

船のご飯って美味しくないと思っていたんですよ

ましてや従業員用となれば。

びっくりしました、美味しい!!それもそう、閉鎖された船での楽しみの1つは毎日の食事なのですから。

コック服へ着替えて初出勤です!

 

仕事内容

調理場へ行ってみると、大きな釜が数台とフライヤー、スチームコンベクションなど、全て火を使わず、電気だけで機能していました。

大きな船だったので作業は完全に分かれていました。

私がいた船では大体は4〜5ですね、洗い物、切り物、調理、盛り付けの大きく4つと、催しがあれば駆り出されるスタイルでした。

 

私は調理と盛り付けのグループを行ったり来たりしていました。一気に100名(多い時は400名)以上の料理を作る訳ですから気分はまるでぐりとぐらですよ


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ほんと大量調理は街場のレストランと規模が全く違いますね、どちらもほんとに素晴らしいですが。

 

一日のスケジュール

これは私が調理師として働いていた時のスケジュールなので、違う部署の方はまた違ったスケジュールになります。

夜勤と早朝勤務や早番遅番など様々なので、基本的には24時間誰かが常に働いている状態です。

調理師は基本的にお客さんが食事する時間帯は仕事なので、1日の仕事時間は3分割

です。

 

  • 起床
  • 出勤(起きたら職場なので徒歩1分〜2分です)
  • 朝食準備(6時〜8時半)
  • 休憩(朝食食べて、仮眠やテレビを見たり)
  • 昼食準備(11時〜13時)
  • 休憩(昼食食べて、仮眠やテレビを見たり)
  • 夕食準備(17時〜21時)
  • 就寝

 

太字が実質の勤務時間です。後は自由な時間となっています。

ちなみに夕食は夕食準備の時の合間に交代で食べに行ってます。

このリスト見たらわかりますよね、まさに素敵な食っちゃ寝生活です!乗船中は3食きちんと食べるので生活リズムが素晴らしくなりますが、太ります。高確率で太ります。f:id:tapi-tibi:20191005100639j:image

⚠クルーズのスケジュールによっては勤務時間は延長したりします。

 

前編まとめ

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いかがでしたでしょうか

前編では

数々の豪華客船のイメージや船で働く人の様子を書かせて頂きました。

 

後篇では私が働いて実感したリアルな船内の様子や給料面、働いていて良かったこと、残念だったことなどを紹介していきます。

 

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